社内恋愛狂想曲
「潤さんは明日の午後に退院するんですよね?誰か迎えには来られるんですか?」

瀧内くんがプリンを食べる手を止めて尋ねた。

こんなときにも瀧内くんだけは冷静だ。

「いや、その時間はみんな仕事中だし、タクシーで帰る。荷物は運転手が運んでくれるらしいから、ひとりで大丈夫だ」

「じゃあ仕事が終わったら潤さんの家に行きますけど……みんなで退院祝いでもしますか」

瀧内くんの提案に一番最初に食いついたのは伊藤くんだった。

「それいいな!久しぶりにみんなそろうことだし、退院祝いにパーティーやろう!」

瀧内くんと同様、伊藤くんもホームパーティー的なものが好きらしい。

みんなでワイワイにぎやかに過ごすのが好きなのかな。

「パーティーて……料理はどうすんのよ」

葉月は私が怪我をしていて料理ができないから、ひとりで用意するとなると大変だと思ったのだろう。

少し顔がひきつっている。

「潤さんの家にホットプレートありましたよね?大きいやつ」

「ああ、あるよ」

潤さんは一人暮らしなのにそんなものまで持っているのか。

潤さんが甲斐甲斐しく伊藤くんや瀧内くんに焼き肉なんかを食べさせている姿が目に浮かぶ。

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