社内恋愛狂想曲
先ほどの大家さんの話をそのまま話すと、3人は顔を見合わせてアイコンタクトを取り、深くうなずいた。

「これはもう、マンションを解約して潤くんの家に引っ越せってことだな」

伊藤くんがそう言うと、葉月と瀧内くんも大きくうなずく。

「こんな言い方したらアレやけど、けが人も出んかったみたいやし、更新時期待たんでも解約できるんやったら良かったやん。やっぱりそうせぇっちゅうことやねんて」

「なんてタイムリーな……。なるようになってるんですねぇ……」

ついさっき潤さんの病室で引っ越すか引っ越さないかと話していたところで、こんなにタイムリーなことってあるだろうかと私も思う。

「そうなのかなぁ……。どっちにしても引っ越すなら、この際だから思いきってマンション解約しちゃおうかな……」

違約金なしで引っ越し費用も出してもらえるようだし、それこそ私にとって損なことは何ひとつない。

状況が状況だけに、私もようやく決心がついた。

きっと私の両親も納得するだろう。

「引っ越しの荷造りとか掃除くらいは手伝うから、そうしとけば?」

「志織さんは怪我をしていることだし、貴重品や身の回りの細かい物以外は、引っ越し業者に全部任せればいいんじゃないですか?」

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