社内恋愛狂想曲
瀧内くんの後ろを歩きながら、潤さんが事故にあったことを知った日に瀧内くんが言った言葉をふと思い出した。
たいした意味はなかったのかも知れないけれど、私はずっとその言葉がなんとなく心に引っ掛かっている。
「あのね、瀧内くんは覚えてないかも知れないんだけど……瀧内くんの言ったことがずっと気になってるの」
「僕の言ったことが?」
瀧内くんはあのとき確かに、潤さんが事故にあって入院していることを、私には「あえて知らせなかった」と言った。
その「あえて」の意味を知りたいと言うと、瀧内くんは潤さんの寝室の隣の部屋のドアを開けて、微かに笑みを浮かべた。
「そうですね。志織さんにはあえて知らせなかったんです。志織さんが事故で怪我をしたことも、潤さんにはあえて知らせませんでした」
「それはどうして?」
瀧内くんは私の荷物の入ったバッグを床に置いて、クローゼットのドアを開ける。
「潤さんと志織さんがお互いに好きなのも前からわかっていたし、二次会のあとにおそらくお互いの気持ちを伝え合っただろうと思ってたんです」
「うん……まぁ、瀧内くんの推測通りだよ」
たいした意味はなかったのかも知れないけれど、私はずっとその言葉がなんとなく心に引っ掛かっている。
「あのね、瀧内くんは覚えてないかも知れないんだけど……瀧内くんの言ったことがずっと気になってるの」
「僕の言ったことが?」
瀧内くんはあのとき確かに、潤さんが事故にあって入院していることを、私には「あえて知らせなかった」と言った。
その「あえて」の意味を知りたいと言うと、瀧内くんは潤さんの寝室の隣の部屋のドアを開けて、微かに笑みを浮かべた。
「そうですね。志織さんにはあえて知らせなかったんです。志織さんが事故で怪我をしたことも、潤さんにはあえて知らせませんでした」
「それはどうして?」
瀧内くんは私の荷物の入ったバッグを床に置いて、クローゼットのドアを開ける。
「潤さんと志織さんがお互いに好きなのも前からわかっていたし、二次会のあとにおそらくお互いの気持ちを伝え合っただろうと思ってたんです」
「うん……まぁ、瀧内くんの推測通りだよ」