社内恋愛狂想曲
私が尋ねると、潤さんは眉間に少しシワを寄せて首をかしげ、しばらく黙りこんだ。
なかなか返事がないけれど、潤さんの険しい顔を見ると、私は何か聞いてはいけないことでも聞いてしまったんだろうかと、少し不安になる。
「高3の頃……大学の推薦入試に合格してから。それまでは部活とか受験勉強が忙しくて、家のこと何もできなかったから家政婦が来てたけど……大学に合格して時間ができたら、自分でやるようになった」
「そうなんだ」
中学時代に両親が離婚して母親が出ていったと言っていたし、お父さんも仕事で忙しい立場の人だから、きっと周りの同年代の男の子のように親に頼ることができなかったのだろう。
その当時のことを振り返って、苦い記憶でも蘇ったのかも知れない。
聞かない方が良かったかなと私が少し後悔していると、潤さんが私の方を見ていつものように笑った。
「何をそんなに難しい顔してるんだ?」
「ん?うん、ちょっと……潤さんが話したくないこと聞いちゃったかなと思って……」
「確かにその頃はいろいろあって、覚えてるのはろくでもない思い出ばっかりだけどな。志織が気にすることないよ」
「そう……?それならいいんだけど……」
なかなか返事がないけれど、潤さんの険しい顔を見ると、私は何か聞いてはいけないことでも聞いてしまったんだろうかと、少し不安になる。
「高3の頃……大学の推薦入試に合格してから。それまでは部活とか受験勉強が忙しくて、家のこと何もできなかったから家政婦が来てたけど……大学に合格して時間ができたら、自分でやるようになった」
「そうなんだ」
中学時代に両親が離婚して母親が出ていったと言っていたし、お父さんも仕事で忙しい立場の人だから、きっと周りの同年代の男の子のように親に頼ることができなかったのだろう。
その当時のことを振り返って、苦い記憶でも蘇ったのかも知れない。
聞かない方が良かったかなと私が少し後悔していると、潤さんが私の方を見ていつものように笑った。
「何をそんなに難しい顔してるんだ?」
「ん?うん、ちょっと……潤さんが話したくないこと聞いちゃったかなと思って……」
「確かにその頃はいろいろあって、覚えてるのはろくでもない思い出ばっかりだけどな。志織が気にすることないよ」
「そう……?それならいいんだけど……」