社内恋愛狂想曲
「3人かぁ、いいなぁ。葉月、俺たちも3人くらいは子ども作ろうよ」

「うーん、3人なぁ……。とりあえずふたりは産みたいわ。兄弟コンビで漫才させたいねん」

「でも3人ならトリオ組めるじゃん。兄弟トリオでコントも面白そうだよ」

「それは志織の子どもに任せるわ。ラブラブなんやし、3人言わんともっとようさん産んで、コントユニット組ませたらええねん」

冷やかすはずが逆に冷やかされた……!

私はあまりの恥ずかしさで気が遠くなる。

いや、しかしここで負けてはいけないのだ。

ここは開き直って堂々としておかないと、この先ずっと冷やかされいじられキャラになってしまう。

「そうね……バレーボールチームもいいかもね……。そのためにも結婚したら早く子ども欲しいから、あんまり邪魔ばっかりしないでね」

「しませんよ。あっ、でもふたりとも怪我が治るまでは自制してくださいね」

「……それはもうわかったから言わないで」

私にしてはうまくやり返したと思ったのに、瀧内くんはノーダメージで、さらに笑ってその上をいく。

「将来は子だくさんのにぎやかな家庭になりそうですね。楽しみだな」

前を向いて運転する瀧内くんは、嬉しそうに柔らかくあたたかな笑みを浮かべていた。


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