社内恋愛狂想曲
「潤さん、前に来たときはダメって言われたけど、そんなに緊張しないで。今日はきっと大丈夫だと思うから、落ち着いてね」
隣に立って小声でそう言うと、潤さんは笑みを浮かべてうなずいた。
「うん……そうだな。お父さんに安心して志織を任せてもらわないと」
玄関の前に立つと、家の中から美味しそうな煮物のにおいがした。
私たちが到着するまでの間に、母は夕飯の支度をしてくれていたようだ。
チャイムを鳴らすと、いつものように母がドアを開けて、父も落ち着かない様子で一緒に出迎えてくれた。
玄関先で潤さんのご両親は、私の両親に丁寧にお辞儀をして、急な訪問を受け入れてくれたことにお礼を言った。
そして「どうぞ中にお入りください」と母に促されると、後ろを向いてしゃがみ、脱いだ靴をきちんとそろえる。
大企業の社長とは思えないほど腰の低い人だと、妙に感心してしまう。
前に来たときは和室で畳に座ったけれど、足を怪我している潤さんを気遣ってなのか、今日はダイニングセットのイスに座った。
孫たちと一緒に食事しやすいようにと両親が購入した大家族用のダイニングセットが、意外な場面で役に立ったようだ。
隣に立って小声でそう言うと、潤さんは笑みを浮かべてうなずいた。
「うん……そうだな。お父さんに安心して志織を任せてもらわないと」
玄関の前に立つと、家の中から美味しそうな煮物のにおいがした。
私たちが到着するまでの間に、母は夕飯の支度をしてくれていたようだ。
チャイムを鳴らすと、いつものように母がドアを開けて、父も落ち着かない様子で一緒に出迎えてくれた。
玄関先で潤さんのご両親は、私の両親に丁寧にお辞儀をして、急な訪問を受け入れてくれたことにお礼を言った。
そして「どうぞ中にお入りください」と母に促されると、後ろを向いてしゃがみ、脱いだ靴をきちんとそろえる。
大企業の社長とは思えないほど腰の低い人だと、妙に感心してしまう。
前に来たときは和室で畳に座ったけれど、足を怪我している潤さんを気遣ってなのか、今日はダイニングセットのイスに座った。
孫たちと一緒に食事しやすいようにと両親が購入した大家族用のダイニングセットが、意外な場面で役に立ったようだ。