社内恋愛狂想曲
「それは一緒に入ってたってこと?」

「ううん、二人で入るには浴室が狭いから、自分で洗えないところ洗ってもらっただけ」

「じゃあ……洗ってあげるから、一緒に入る?」

体を洗うのを手伝ってもらえるのは助かるけど、一緒にお風呂に入るのは恥ずかしいし、まだ抵抗がある。

「……それはちょっと……」

「なんで?俺は一緒に入りたいんだけど……ダメ?」

潤さんは少し甘えた目をして私の顔を見ている。

これは潤さんが私にくっついていたいときの顔だ。

単純にお風呂に入るだけでは済まなくなってしまいそうな予感がする。

「恥ずかしいし……自制できなくなったら困るので、一緒に入るのはやめておきましょう」

「出来る限り自制するけど……」

「限界を超える可能性があるのでダメです」

思わず敬語に戻ってなんとか断ろうとすると、潤さんはしょんぼりしてため息をついた。

「はぁ……。やっと二人きりになれたのになぁ……。一緒に暮らしても怪我が治るまではしちゃダメって言われるから、せめて風呂くらいは一緒に入ってイチャイチャしたいなとか、あわよくばちょっと触りたいなとか思ったんだけど、それもダメかぁ……」

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