社内恋愛狂想曲
あわよくばって、そんなにあからさまに下心を吐露しなくても……!

「だってほら……お風呂でイチャイチャして触ったりしたら、我慢できなくなるでしょ?」

「……たぶん……おそらく」

「ね、だからやめとこう?無理して悪化するといけないから」

「うん……わかった」

潤さんは肩を落としてポリ袋の上から医療用テープを巻き始めた。

なんとかあきらめてくれたと思ってホッとしたのもつかの間、潤さんはまた勢いよく顔を上げる。

「無理しなかったらいい?」

「え?」

「志織の背中流して、一緒に風呂に浸かりたい」

「えーっ……」

どんだけ私と一緒にお風呂に入りたいんだ、潤さんは?

そういえば前も一緒に入ろうと誘われたけど断った。

そしてついさっきも断られた潤さんはしょんぼりと寂しそうにしていたし、断り続けるのがなんだかかわいそうになってきた。

ベッドで体を隅々まで見られて、一緒にお風呂に入るよりずっと恥ずかしいことを散々したはずなのに、なぜか一緒にお風呂に入るのはなんとなく恥ずかしい。

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