社内恋愛狂想曲
それだけでなく洗顔料や化粧品などもあじさい堂の商品ばかりで、なんとなく不思議な縁を感じる。

意識して見てみると、潤さんの使っているシャンプーやボディーソープなども当然のごとくみんなあじさい堂の商品だった。

潤さんはシャンプーをシャワーで流したあと、コンディショナーを私の髪に優しく馴染ませる。

「志織、入社したときは今より髪短かったよな」

「うん、そうだね。短い方が良かった?」

「短いのも長いのも、どっちもかわいいけど……でもやっぱ今の方が好きかな。あの頃より今の方がもっと志織のこと好きだから」

二人きりになると潤さんはどこまでも激甘だ。

“かわいい”とか“好き”とか、惜しげもなく甘い言葉を言ってくれる潤さんが、たまらなくかわいいと私は思う。

「私も潤さん大好き。あの頃はまさか、潤さんとこんな風に一緒にお風呂に入るような関係になるとは思ってなかったけどね」

「俺は志織とこんな風になりたいなとずっと思ってたから、今めちゃくちゃ幸せ」

「私も潤さんと一緒にいられてすごく幸せ」

潤さんはシャワーを手に取り、コンディショナーをすすいで、髪の毛を軽くねじって水分をしぼる。

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