社内恋愛狂想曲
どちらかと言うと、照れるのは私の方だと思うんだけど。

「じゃあ次は……」

瀧内くんからもらったブランドショップの紙袋には、箱がふたつ入っていた。

二人きりのときに開けてと言っていたけど、一体何が入っているんだろう?

他の人が見るとまずいものでも入っているのかな?

もしかしてセクシーなランジェリーとか、大人なグッズなんかが入っているんじゃ……?

もしそんなものが入っていたら、潤さんを制御する自信がない。

思わず卑猥な想像をしてしまい、箱を開ける手が止まる。

「ん?志織、どうした?それ開けないのか?」

潤さんは不思議そうな顔をして箱を指さす。

「えーっと……これは中身がわからないから、あとにする」

「ふーん……?」

余計なツッコミが入らないうちに、私は慌てて他の袋から買ってきたものを取り出した。

「これは通勤用のスーツでしょ、それからコートに……靴も買ったの」

「そのコート、いい色だなぁ」

「そうでしょ、これなら何にでも合わせられそうだからいいなと思って」

立ち上がってコートを羽織ると、潤さんは「すごく似合う。かわいいよ」と嬉しそうに目を細める。

< 907 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop