社内恋愛狂想曲
本当に潤さんは私が何を着ても、たとえ似合わなくても「似合う、かわいい」と誉めちぎってくれそうだ。

「こっちは普段着。前に着てたものはみんな処分するから、多めに買ってきた」

「しばらくは毎日新しい服のファッションショーみたいになるわけだ。楽しみだな」

たくさんあった服を袋から出して見せたり、体にあてがって見せたりして時間を稼いだけど、とうとう残りは瀧内くんがくれたプレゼントだけになってしまった。

潤さんに見せる前に、ひとりで中身を確かめてみようかとも思ったけど、この流れでそんなことをするのは不自然すぎる。

もし私が想像しているようなアダルトなものが入っていたら、それこそ潤さんを制御する自信がない。

私が箱を開けるのを躊躇していると、潤さんはまた不思議そうな顔をして首をかしげた。

「開けないの?」

さっきヘタに焦らすような真似をしてしまったせいで、潤さんは中身はなんなのか楽しみにしているようだ。

「ううん……今度こそ開けるよ……」

しかたがない。

瀧内くんの考えていることがわからないだけに少々怖い気もするけれど、私は中に何が入っているのか知らないわけだから、思いきって一気に開けてしまおう。

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