クールな次期社長と愛されオフィス
ジャパニーズフードショップは、ニューヨークの一等地にそびえ立つビルの1階に店舗を構えていた。
シックなビルの空間に見事に調和した和のデザインが際立つ店舗。
そこかしこに、日本の文化を感じられる装飾が施されている。
そして、整然と美しく日本の誇るあらゆる種類のフードが陳列されていた。
入り口は行ってすぐの場所だけぽっかりと空いている。
感動しながら、店舗に入ってきた私に湊は言った。
「ここにアコのブレンドティを並べる予定だ」
「ここに?」
想像するだけで胸が高鳴る。
私のブレンドティのパッケージは千代紙の繊細でカラフルな文様がプリントされている。
湊と一緒に選んだ柄だったけれど、この場所ならとても映えると思った。
「素敵です」
私は店舗に並ぶ商品を思い浮かべながら湊の顔を見上げた。
「今日中に店舗に並べる予定だから、また明日の朝にでも一緒に見に来よう」
「はい」
震える胸を両手で押さえた。
湊はそっとその手をとる。
「疲れただろう?ホテルで少し休むか?」
入り口の向こうにはキラキラとした眩しい光が差している。
こんな美しい日にホテルで寝てるだけんなんてなんだかもったいないような気がした。
それに私は飛行機の中で十分寝たしね。
「私は大丈夫です。少しこの街を歩いてみたいな」
「アコが疲れてないなら、近くに有名なセントラルパークもあるから散歩でもするか」
「はい」
私はうきうきしながら頷いた。
ショップの外に二人で手を繋いで出る。
「エクスキューズミー?」
出た途端不意に英語が振ってきた。
さっきまでいなかったはずの人だかりが店の前を覆い尽くしている。
マイクを持った人、カメラを向けている人。
恐らく新聞や雑誌記者だろうけど、そんな人達に取り囲まれる経験をしたことのない私は急なことに焦る。
「え?どうしよう?」
驚いて、湊の顔を見上げると彼は「大丈夫だよ」と口パクで言いその人達に英語で話し掛けた。
シックなビルの空間に見事に調和した和のデザインが際立つ店舗。
そこかしこに、日本の文化を感じられる装飾が施されている。
そして、整然と美しく日本の誇るあらゆる種類のフードが陳列されていた。
入り口は行ってすぐの場所だけぽっかりと空いている。
感動しながら、店舗に入ってきた私に湊は言った。
「ここにアコのブレンドティを並べる予定だ」
「ここに?」
想像するだけで胸が高鳴る。
私のブレンドティのパッケージは千代紙の繊細でカラフルな文様がプリントされている。
湊と一緒に選んだ柄だったけれど、この場所ならとても映えると思った。
「素敵です」
私は店舗に並ぶ商品を思い浮かべながら湊の顔を見上げた。
「今日中に店舗に並べる予定だから、また明日の朝にでも一緒に見に来よう」
「はい」
震える胸を両手で押さえた。
湊はそっとその手をとる。
「疲れただろう?ホテルで少し休むか?」
入り口の向こうにはキラキラとした眩しい光が差している。
こんな美しい日にホテルで寝てるだけんなんてなんだかもったいないような気がした。
それに私は飛行機の中で十分寝たしね。
「私は大丈夫です。少しこの街を歩いてみたいな」
「アコが疲れてないなら、近くに有名なセントラルパークもあるから散歩でもするか」
「はい」
私はうきうきしながら頷いた。
ショップの外に二人で手を繋いで出る。
「エクスキューズミー?」
出た途端不意に英語が振ってきた。
さっきまでいなかったはずの人だかりが店の前を覆い尽くしている。
マイクを持った人、カメラを向けている人。
恐らく新聞や雑誌記者だろうけど、そんな人達に取り囲まれる経験をしたことのない私は急なことに焦る。
「え?どうしよう?」
驚いて、湊の顔を見上げると彼は「大丈夫だよ」と口パクで言いその人達に英語で話し掛けた。