秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
若菜が目を丸くする。
溢れそうなその瞳が、
感情が読めないままに揺れた。
もう叶わなくても届かなくてもいい。
ただこれ以上は、俺が秘めておけない。
「ごめん、ずっと諦められなかった。
高校生の頃告白した時から、あの日から俺の気持ちは変わらない。
…若菜の事が好きだ」
馬鹿みたいに諦められなかった。
若菜だけが好きだった。
今はもう、昔よりもずっと。
「……っ」
若菜が泣きそうな顔になって何かを言いかける。さっきまで泣いていたせいで喉が詰まって声が出ないのか、途中で諦めたようにへへっと笑って──…
俺の首に勢いよく両手を回して飛びついた。
お互いにしゃがんでいたせいで、
バランスが崩れて2人で倒れこむ。
「ちょっ、若菜…?」
「私も…私も大好き…!」