ONE LOVE
「今日、何時出勤?」

俺は重たい体を起き上がらせるとチハルに聞いた。

「6時」

チハルは俺のタバコを取ると吸い始めた。


「それまで時間あるし、飯食う?」

「…コンビニ?」

「当たり前じゃん。俺作れねぇし。お前も作れねぇじゃん」


俺は適当にその辺にある服を着ながら言った。

「じゃあアタシ、あれ食べたい。」

チハルの言う"あれ"は大体わかる。

「ヤキソバ?」

「そう。それ。」


チハルはタバコの煙を一気に吐き出しながら言った。


可愛いげねーな。


「…あとヨーグルト。」

「はいはい。」


わがままなチハルにはもう慣れた。

俺は財布をポケットにねじ込むと部屋を出た。
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