七色ペンダント


その日の夕方、私は買い物に町へ出た。



確かに。気にして見てみれば、辻斬りの影響か、町を歩く人の足数が少ない気もする。



辻斬り、か。



「昨日なんて2人斬られたらしいわよ!!」



「えぇ?!怖いわ〜。壬生狼の連中は何をしているのかしら。どうせ暇なんやからこういう時こそ働いてほしいもんよねぇ」



「ほんとほんと。あんな人斬り集団、何の役にも立たないんだから。」



酷い。命を懸けて京の人々を守ってるのに、そんな言い方されるなんてあんまりだよ。



ま、辻斬りを野放しにしておく事は出来ないなぁ。



辻斬りは行く所行く所で話題となっていた。

< 42 / 185 >

この作品をシェア

pagetop