七色ペンダント

奴の一太刀を交わすと、聞いた。



「あなた、レイ??」



「へぇ。覚えてるんだ?」



「どうしてここにいるの?!?!」



「どうして?逃げてくる以外に何がある。このペンダントを使ってな。あんな世界もう真っ平御免だ。お前こそ。なんだよ。



まあ、答えなんて聞かなくてもわかるけどな。お前もどうせ逃げてきたんだろ」



彼が見せたペンダントは、私の持っている七色の物と同じだった。



「違う!私はっ………死んでいく仲間を見てられなくて政府の人間に手を出して.....それで...」



「はっ!!!死んでいく仲間を見てられない?ふざけるな!!お前はいつだって自分ばっかり!!



あいつの時だって!!お前は一番近くにいながら見捨てたんだ!!」



あいつはレイの恋人の事だ。



「それはっ.......」

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