+小悪魔恋愛2+
で、何事だと心配して飛んで来たオレの前に現れたのは
「あ〜、陸だぁ!」
半端なく酔っぱらって、スーパー上機嫌になってる柚。
おいおい
せっかくの髪型もボサボサだぞ。
「も〜っ、遅い陸!柚こんなんなっちゃって困ってたんだから。全部陸のせいなんだからね!」
「遅いって…」
前回と違って今日はすぐに部屋を飛び出しましたよ?
しかもオレのせいって……
「急ピッチで呑み始めて誰よりも真っ先に酔ったと思ったら、陸〜陸〜ってうるさいのよ。他の男の子たちも、そんな別の男の名前呼んでる女の子に興味ないって相手にもしてくれないしさぁ」
「あぁ…そうなの(照」
抱きついて来た柚を抱えながら恵美ちゃんの話を聞いていたオレの体は、一滴も酒なんて入ってないというのに激熱で。
「陸〜スキ〜ダイスキ〜」
相手は酔って叫んでるだけだというのに、勝手にこぼれる口元のにやけを隠すことはできなかった。
柚、オレも好き。
「早く連れて帰ってあげてよね」
「うん、わかってる」
オレはずっと抱きついてくる柚を両手に抱えた。
するとその後ろから、恵美ちゃんが丸めた冊子でポコッとオレの頭を叩いてくる。
「……な、なに?(汗」
「あんたら面倒くさい」
「…同じこと純平にも言われた」