君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
当初、ゼネラル製薬が国内の自社工場で生産する目論見だったが採算が折り合わず、悠馬さんが開拓したインドの製薬メーカーを紹介したのだ。


『申し訳ありません。詳しく調べて折り返します』


私は平謝りして電話を切った。

半月前、チェックを入れたときはなにも問題なく、伊佐治さんも『品質が安定していて素晴らしい。いいメーカーを紹介してくれた』と喜んでいたのに。


「北里、どうした?」


悠馬さんが声をかけてくれた。


「はい。ゼネラル製薬に届くはずの原薬が届かないと。このままでは欠品の恐れが出てしまいます。どこで止まっているのかすぐに調べます」
「インドから輸入しているあれか?」
「はい」
「先日ストライキがあり、貨物が動かなくなっていたのが影響していないか?」


悠馬さんのひと言に背筋が凍る。
もしかしたらそうかもしれない。

あのときはストライキもすぐに解消されたし、数日の余裕を持って輸入をしていたので、特に気にも留めなかった。
< 129 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop