君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「そうです。気合を入れるために、勝負服を着てきました。今日は私に謝罪と今後の話をさせていただけませんか?」


昨日は彼に従い頭を下げているだけだった。
すべて悠馬さんが取り仕切ってくれた。

だけどゼネラル製薬は私が開拓した担当先だ。


「それなら任せる。ただひとつ覚えておいて」
「なんでしょう?」
「踏み出した一歩がもたらす結果がどう転ぶかはわからない。よくないほうに転がる可能性もある。だけど、その経験は必ず糧になる。それだけで価値があるんだ。恐れずに進め」


悠馬さんのひと言は、いつも私の心を揺さぶる。

もしかしたら、やっと話をしてもらえるようになったゼネラル製薬を失うかもしれない。
それでも今は真摯に対応するしかないし、先に進むしかない。


「はい」


私がうなずくと、彼の顔が引き締まる。
戦闘体勢に入ったのだ。

私も踏ん張る。もう二度と逃げたりしない。

そんな決意を新たに、ゼネラル製薬へと向かった。
< 142 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop