君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「うん。『インドにいる間に葉月のことを吹っ切って帰ってくる』と漏らしたら、『一途だけが取り柄のお前の性格からして無理だ。絶対に忘れられないな』と、弁護士の九条(くじょう)ってヤツに指摘されて、その通りだったよ」


彼はクスッと笑みを漏らして続ける。


「とある会社で部長をしている渡会(わたらい)ってヤツは、『そんなに好きなら奪っちまえばいいのに』なんて爆弾発言してたけど、今となっては言うことを聞いておけば、インドにいる間も楽しかっただろうなって」


女性はよく恋バナで盛り上がるけど、男性もあるんだ。
だけど、友達にそんなふうに言われるほど、私を想ってくれていたのか……。


「あれ? 顔が赤くない?」
「だ、だって、恥ずかしいです。自分の知らないところで、そんな……」
「ごめん。けど、葉月をひとり立ちさせるまでは我慢とずっと思ってたから、その分、惚気を聞いてもらっていたというか……」


『惚気』なんてますます恥ずかしい。
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