君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「葉月。帰りも迎えに来るから」
「はい。ありがとうございます」


悠馬さんは典子に小さく会釈してから戻っていった。


「ねぇ、婚約したんだよね」
「あっ、うん」


婚約したわけではないけれど、悠馬さんはそのつもりだと言ってくれているし、哲也の前では虚勢を張りたい。


「正直、哲也より紳士だしいい男じゃない」
「あはは。哲也はもう来てる?」
「ううん。哲也、遅刻魔じゃない」


たしかによく遅れてくる人だった。


「ね、他の女子は来てるよ。皆、葉月のこと待ってたんだから!」


典子にテンション高めに言われ、思いきって来てよかったと思った。

それから会が始まると、話が弾んだ。
結婚してもう子供がいる女友達もいたし、海外赴任から帰って来たばかりという男子もいた。

こうして集まったのは卒業以来で、その間、皆それぞれに新しい人生を歩き、輝いている。


近況報告を順にしていると、遅れて哲也がやってきた。
彼はすぐに私を見つけ、顔をしかめる。
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