君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「あっ、それは……」
「だってさ、コイツ、料理もまともにできないんだぜ。付き合うのはいいけど、結婚となると」


哲也はひどいひと言を口にしてからビールを喉に送っている。

そんなこと、ここで言う必要ないでしょ? 
それに別れたのはあなたの浮気のせいなの!


怒りが込みあげてきたもののぐっとこらえる。
せっかくの同窓会を台無しにしたくない。


「あはっ。そうなの。料理できなくて」
「葉月の魅力はそんなところじゃないもの。多分、この中で一番仕事ができると思うな。それに、婚約者が理解してくれているんだからいいじゃない」


やけっぱちで返すと、典子がかばってくれる。


「仕事ができてもね。女はかわいげがないと」
「哲也、よせよ」


哲也の発言を男子がたしなめてくれたので、私は座った。

やっぱり来るんじゃなかった。
つい先ほどまで楽しくてたまらなかったのに。


「葉月、気にしちゃダメよ」
「うん、大丈夫。ありがと」
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