君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「ゼネラルです。町田さんは?」


私たちは歩きながら会話を続けた。


「俺、新規開拓に動いてるんだ。化学薬品メーカーをいくつかあたるつもり」
「そうなんですね。私も新規開拓しないと」


まずはゼネラル製薬を軌道に乗せるのが目標だが、一ノ瀬さんならこの段階で次のことを考えている。


「北里はいつもフル回転ですごいよ。な、一ノ瀬部長のこと知ってるんだって?」
「はい。私の教育係で、随分お世話になりました」
「どんな人?」


一ノ瀬さんのことが聞きたかったのか。


「うーん。ひと言で言えば、ストイックでしょうか。一切の妥協も許さない人で、いつも叱られていました。でも、ご自身の努力もすさまじいので文句はまったくなくて。いつか追いつきたいと目標にするような方です」


そう伝えると、町田さんは何度か小さくうなずいている。


「曽根部長より大変そうだなぁ」
「そうですね。厳しくなるかもしれませんが、さりげなくフォローをしてくださる方なので、安心して新しいことに取り組める気もしますよ」
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