君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「寂しかった、です」


正直に答えると、彼の頬が緩む。

彼と一緒にキッチンに並んで、ああでもないこうでもないと料理と格闘するのが楽しいのに、それができなかったので、肉じゃが以外は買ってきて済ませてしまった。

向き合って『おいしい』と言い合いながら食べることに慣れてしまった私は、ひとりの食事が味気なく感じられて、早く帰ってきてほしかった。

それに、毎晩のように抱かれてくたくただったはずなのに、彼のいない広いベッドは冷たかった。


「俺も。たった四泊だったのに、初日から葉月のことばかり考えていた。葉月に触れられない朝は目覚めも悪くて。だけど、葉月のところに早く帰ってきたくて必死に商談をまとめてきたよ。出張延長なんてたまらないからね」


彼はそう口にしたあと、私の体を自分と向かい合わせになるように座らせ直す。

スカートがはだけてしまって焦り、裾を引っ張ったけれど無意味だった。
彼が手を滑り込ませてきたからだ。
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