君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「彼女は大手化粧品メーカーで営業戦略に係わっている。原料の売り込みをしていたときに知り合って、随分採用していただいた」


私は悠馬さんがロスに行ったことを知らないので、入社前の話なのかもしれない。

彼女は化粧品会社の社員らしく、私が本城さんに施してもらったときのように完璧なフルメイクで、女性から見ても美しい。


「キャシー。それでなんの相談に?」
「日本の市場を獲得したいです。ユーマの力を貸して」


仕事で来たとわかっているのに、悠馬さんと親しげな彼女がなんだかおもしろくない。

私は自分のデスクに向き直り、キーボードを叩き始めた。
それからしばらく悠馬さんと彼女は話し込んでいたけれど、町田さんが呼ばれている。


「お前、化粧品会社を開拓してたよな。どう思う?」
「俺はまだ開拓しきれていなくて。あっ北里、うまくいっているところあるよね」


町田さんに遠くから振られて一瞬目を閉じる。
ドゥシャインのことを言っているのだろうけど、彼女とあまり係わりたくない。
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