君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
仕方なくしばらく冷ましてから食べ始めた弁当も、ちっともおいしくない。
私の失敗したおかずより余程うまくできているのに。

私もセクシーな洋服を着たら、対抗できるかしら?

メンチカツを口に放り込みながら考える。
でも、あんなに短いスカートを持ってない。

弁当を食べたあと、お風呂に入浴剤をたっぷり入れて浸かり、いつもより念入りに肌のお手入れをしている私って……。
キャシーさんに対抗心丸出しだわ。


悠馬さんは時々、やきもちを焼いてくれる。
それと同じことに気がつき、ハッとした。

彼もこんなに苦しいの?

本当はいてもたってもいられない。
接待に乗り込みたい気分なのだ。

もう恋はしないなんて息巻いていたくせして、この変わりよう。自分でもびっくりだけど、彼に強く惹かれている気持ちはもう隠せない。


「悠馬さんが悪いんだから!」


私をこんなに夢中にさせた悠馬さんが。

風呂上りにドゥシャインの美容液を肌に浸透させつつ、ぶつくさ言ってしまう。
かといってこの気持ちを彼にぶつける度胸はないのが残念だ。
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