君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「おっ、成功作はさすがだ。すごくうまい。肉が柔らかいね」
「ワインの成分がいいらしくてつけておいたんです。この成分だけ抽出して外食産業に売るなんてことできないかしら」


ふと思いついたことを口にすると、彼はうれしそうにうなずく。


「そういう気づきは、俺たちの仕事にはとても大切だ。けど、もう商品化されてるかも」
「あるんですか?」
「うん。たしかパパイヤ由来のたんぱく質分解酵素が入った粉末があったような」


なんだ。すごいことをひらめいたと思ったのに。


「でも、一番おいしい料理の条件ってなにか知ってる?」
「いえ。悠馬さんは知ってるんですか?」


逆に問いかけると、彼は大きくうなずく。


「たっぷり愛情を込めて作ると、少しくらい焦げても味が薄くても、とびきりうまいんだ。今日のは完璧だけどね」


私が悠馬さんに喜んでもらいたくて試行錯誤していることを言っているのだろう。
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