君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「有川さんのことはよく存じませんので比べられませんが、彼女は向上心があり努力を怠らない素敵な女性です。私も負けてはいられないと刺激をもらえるような存在です」


ハキハキと答えてくれる悠馬さんを改めて好きだと感じる。


「そんな女性はいくらでもいる。問題は一ノ瀬家の長男の嫁としてふさわしいかどうかだ」


やはり反対なのか……。


「営業をしているらしいが、そんな力を嫁には求めていない。悠馬を裏で謙虚に支えられるかどうかだけだ。悠馬は私のあとを継ぐんだぞ? それなりの品格がなければ」


『裏で謙虚に』というのは、暗に仕事を辞めて家庭に収まれと言われているのだろうか。
それに『品格』なんてものは持ち合わせてはいない。


「彼女は十分私の支えになってくれています」


悠馬さんがかばってくれたものの、お父さまは納得しない。


「悠馬はまだ社長という立場を理解してしない。妻は会社の仕事なんてできなくていい。一ノ瀬家を守るという大切な仕事がある」
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