君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
どうしたらいいんだろう。これでは平行線だ。

できれば仕事はこのまま続けたいし、悠馬さんからも辞めてほしいとは言われていない。
悠馬さんの妻という立場と、営業というふたつの顔を持つのは無理なんだろうか。

心配になりふと悠馬さんを見つめると視線が絡まる。
彼は私の心配をよそに、一瞬微笑んだ。


「わかりました。私があとを継がなければよろしいですか? 三谷商事のトップでなければ、そんな配慮も必要ないですしね」
「はっ?」


びっくりするような悠馬さんの発言に、お父さまが身を乗り出してくる。


「私は三谷商事の社長のイスより、彼女が大切です。継がないなら会社を辞めろということでしたら、今までのノウハウを生かして起業するまで。私も彼女もたくさんのクライアントから信頼していただけていますので、仕事もすぐに軌道に乗るでしょう」


とんでもなく大胆な話をしているのに、悠馬さんは飄々としていて、なんのためらいもないように見える。
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