君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
もしかしたら彼に任せればうまくいくかもしれない。
お父さまも見合いを破談にした怒りが収まっていないので、意地になっている気もするし。

だけど、私ができることはしたいのだ。


「いえ。悠馬さんの奥さんになるということは三谷商事のトップの妻になるということです。私にはその意識が欠けていました」


彼はいつも会社の発展のために行動を起こし私たち部下を引っ張っているが、まだ近い存在なので“社長”と言われてもピンとこない。

だからその覚悟がなかった。


「いや、親父は有川さんとの縁談を断ったことを怒っているだけだよ。それと、自分の思ったように俺が動かないことも」

「それもあるかもしれません。でも! 逆に考えればお茶がマスターできれば結婚してもいいと太鼓判を押されたんです。お料理じゃなくてよかったでしょ?」


『太鼓判を押された』は言いすぎだけど、そう考えて一歩ずつ進んでいくしかない。
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