君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
私は私で努力して、悠馬さんとの結婚の意志を示し、悠馬さんは悠馬さんで説得してもらえれば、二倍の効果だ。
なんて考えるのは甘いだろうか。


「料理じゃなくてよかったって……」


彼は苦笑しているものの、ふと私に視線を絡ませ口を開く。


「葉月と出会えてよかった。こんなにいい女、他にはいない」


そして優しいキスを落とした。

道行く人に見られていないかドギマギしてしまう私と、余裕の笑みを浮かべている悠馬さん。一生この人には敵わない。

彼は私の頭をポンと叩いてから、再び車を発進させる。


「悠馬さん、お願いがあります」
「なに?」
「私、どうせなら完璧にしたいので、着付けも習おうと思います。それで——」
「そんなに頑張らなくても」


彼は目を丸くしているけれど、最初からそのつもりだった。


「頑張りたいんです。それだけ悠馬さんのことが好きなんだって伝わるといいなと思って」
「……ちょっと待て」


悠馬さんが制してくるので、そんなに反対なのかな?と首を傾げる。
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