君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
彼の隣にはさらに大柄で、白い服を着てグトラと呼ばれる布を頭からかぶった男性が立っていた。


「すみません。すぐに準備を」
「彼が、あの女性は?としきりに葉月のことを気にしていてね。もうすぐ私の妻になりますと説明したところなんだよ」
「こんにちは。アリー・ナセルです」


大柄の男性が片言の日本語で挨拶をしつつ私に手を差し出してくれるので、握手を交わす。


「北里葉月です」


それからナセルさんは、悠馬さんに英語で「きみの妻でなければ、連れて帰って三番目の妻にするのに」なんて話しかけている。

私が英語を聞き取れないと思っているに違いない。

でも、三番目って! 

そういえばあちらは一夫多妻制だった。

文化が違うのは承知しているが、私はやはり一番目がいい。
いや、旦那さまにとって唯一無二の存在でないとイヤだ。

悠馬さんは私がナセルさんの会話を理解していることがわかっているので、アイコンタクトしてくる。
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