天才策士は一途な愛に跪く。
ゼミで一緒になってすぐに意気投合して、それから一番の親友だった。
優しくて、気遣いの出来る彼女は卒業後は出版社の編集の仕事で飛び回ってる。
彼女だって忙しい毎日を送っているはずだ。
「心配なの・・。晶の研究はすごいものだって、私だって解る。教授も晶の論文に
期待しているし、その分長年プレッシャーは凄かったでしょ?」
「うん。でも、もう後は査読を通って発表するだけだもの。
少しの修正箇所や、査読の内容はしっかり考えなきゃだけど・・。
でも、大丈夫だよ。もうすぐ・・終わるもの。」
「そっかぁ・・。査読がもうすぐなんだ。じゃああと一息だね!!」
「うん。論文や研究はやりたいことだし、楽しいんだ。」
その言葉に「根っからの研究職じゃん。」と、遥は苦く笑った。
その言葉にプッと噴出した。
やりたいことを続けるのは苦痛じゃない。
だけど、誰かの為にやりたくないことを無理して続けるのは苦痛だと実体験で
解っていた。
「あのね、小さい頃にピアノをやってたの。
母がピアノの先生でね。毎日起きてから寝るまで
ピアノの事を考えてた。
ピアノで認められなかったら、家には居場所がないって思い詰めていた時期があったの。
あの頃よりは、ずっと気楽だよ。
今は一人暮らしで帰る部屋もあるし・・。」
「それに山科くんにも会えたし・・、でしょ!?」」
ニヤッと微笑む遥に、ため息交じりに頷く。
聖人と会えた事と、山科メディカルへの引き抜きが決まったことを一足先に
遥とランチをした二週間前に報告済みだった。
驚いて、とても嬉しそうに私に抱き着いて
自分のことのように喜んでくれた。
「まさか、晶の初恋の人があの山科を数年で再生させたイケメンCEOだったって
聞いて、ビックリしたよ。
そりゃ勝ち目がないはずだわ・・。」
「ん・・?なにか言った??」
不思議そうに顔を上げた私に、慌てて遥は顔の前で手を横に大げさに振った。
何の勝ち目だかが判らない私はポカンとした顔で小首を傾げた。
「何でもなーい!」
「あんたはさ・・、見た目は苦労知らずの美人だしよくやっかまれてるから・・。
今だって、晶のこと理解してない人は多いと思うもの。
研究だって、徹夜続きの実験を繰り返していつも帰りは最後・・。
人3倍は苦労してるのに・・。親友なんだから心配ぐらいさせてよ。」
深く理解してくれる彼女に、救われているな・・。
って時々思う。
優しくて、気遣いの出来る彼女は卒業後は出版社の編集の仕事で飛び回ってる。
彼女だって忙しい毎日を送っているはずだ。
「心配なの・・。晶の研究はすごいものだって、私だって解る。教授も晶の論文に
期待しているし、その分長年プレッシャーは凄かったでしょ?」
「うん。でも、もう後は査読を通って発表するだけだもの。
少しの修正箇所や、査読の内容はしっかり考えなきゃだけど・・。
でも、大丈夫だよ。もうすぐ・・終わるもの。」
「そっかぁ・・。査読がもうすぐなんだ。じゃああと一息だね!!」
「うん。論文や研究はやりたいことだし、楽しいんだ。」
その言葉に「根っからの研究職じゃん。」と、遥は苦く笑った。
その言葉にプッと噴出した。
やりたいことを続けるのは苦痛じゃない。
だけど、誰かの為にやりたくないことを無理して続けるのは苦痛だと実体験で
解っていた。
「あのね、小さい頃にピアノをやってたの。
母がピアノの先生でね。毎日起きてから寝るまで
ピアノの事を考えてた。
ピアノで認められなかったら、家には居場所がないって思い詰めていた時期があったの。
あの頃よりは、ずっと気楽だよ。
今は一人暮らしで帰る部屋もあるし・・。」
「それに山科くんにも会えたし・・、でしょ!?」」
ニヤッと微笑む遥に、ため息交じりに頷く。
聖人と会えた事と、山科メディカルへの引き抜きが決まったことを一足先に
遥とランチをした二週間前に報告済みだった。
驚いて、とても嬉しそうに私に抱き着いて
自分のことのように喜んでくれた。
「まさか、晶の初恋の人があの山科を数年で再生させたイケメンCEOだったって
聞いて、ビックリしたよ。
そりゃ勝ち目がないはずだわ・・。」
「ん・・?なにか言った??」
不思議そうに顔を上げた私に、慌てて遥は顔の前で手を横に大げさに振った。
何の勝ち目だかが判らない私はポカンとした顔で小首を傾げた。
「何でもなーい!」
「あんたはさ・・、見た目は苦労知らずの美人だしよくやっかまれてるから・・。
今だって、晶のこと理解してない人は多いと思うもの。
研究だって、徹夜続きの実験を繰り返していつも帰りは最後・・。
人3倍は苦労してるのに・・。親友なんだから心配ぐらいさせてよ。」
深く理解してくれる彼女に、救われているな・・。
って時々思う。