うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
それでもどうにかお礼を言い乗ろうとした時、後部座席のクッションの下に置いてある雑誌が目に入った。

全体はよく見えなかったけれど、はっきりと『デートスポット』と書かれていた。

「閉めるよ」

「あ、すみません」

乗り込むとドアまで閉めてくれた副社長。彼が運転席に回っている間に、もう一度チラッと後ろを見ると、隠しきれていない雑誌が目に入る。

デート雑誌を読み漁っていたという社長の話も本当だったんだ。そう思うとまた心臓が暴れ出す。

副社長が運転席に座り、思いの外彼との距離が近いから余計に。

「行こうか」

「……はい、お願いします」

私がシートベルトを締めたのを確認すると、副社長は車を発進させた。

いつも忙しそうなのに、今日のために切り詰めてくれて、プランまで考えてくれたんだよね?

彼の気持ちが嬉しくて心が温かくなる。

初めて男の人とデートするのが、副社長でよかった。今日は楽しい一日になる気がする。
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