うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
副社長と会ってからずっとドキドキしっぱなしの私を乗せて、彼が車で向かった先は都内の水族館。

そこは家族ではもちろん、歳の離れている兄弟たちの遠足で、母親に代わり何度か訪れたことがあるところだった。

休日ということもあって家族連れやカップルで既に館内は混雑している。

でも水族館って定番のデートスポットだよね。家族や友達と来る時とは違う。これからふたりで見て回るんだって思うと、わくわくする。

スマートに副社長は入館料を支払ってくれて、お礼を言いパンフレットを見る。

兄弟が多いから家族で来た時は、まずプランを立てる。効率よくショーを見て回りたいから。

副社長はどうなのかな? 順路に沿って見る派かな?

「副社長、どこから回りますか? それともまずはショーを見ましょうか?」

尋ねるものの、答えが返ってこない。

パンフレットから彼を見ると、入口にある大きな水槽に視線が釘付け。そして優雅に泳ぐ可愛い熱帯魚に、まるで少年のように目を輝かせていた。
< 101 / 330 >

この作品をシェア

pagetop