うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
そう言うけれどいまだに副社長の顔は緩んだまま。それが面白くなくて唇を尖らせてしまう。

「ですのでここは私にお任せください」

すると副社長は「ではよろしくお願いします」と言いながら丁寧に頭を下げた。

それがなんかバカにされている気がしてならないけれど、初めての水族館を楽しんでほしくて、すぐさまプランを立てて早速回り始めた。

まずやって来たのはサメの展示スペース。沢山の種類のサメが大きな水槽の中を優雅に泳ぐ様は圧巻で視線を奪われる。

けれど急に目が鋭いサメが間近に迫ってきて、副社長は突然声を上げた。

「うわ、びっくりした」

「わっ!?」

副社長とは違い、私は彼の声に驚いてしまう。

お互いを見ると彼も私も瞬きを繰り返しびっくりしていて、それが可笑しくて笑ってしまった。

その後も珍しい深海魚や珍しい魚たちや、可愛らしいペンギンのお散歩ショーを見て笑い合い。

来るまではドキドキしっぱなしだったのに、彼の隣で水族館を見て回るたびに楽しんでいる自分がいた。
< 104 / 330 >

この作品をシェア

pagetop