うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
すると、間もなくイルカのショーがはじめるという館内アナウンスが聞こえてきた。

「……行こうか」

「……はい」

先ほどとは打って変わり、ぎこちないながら肩を並べて会場へと向かっていく。

せっかく楽しんでいたのに、このまま気まずい雰囲気になっちゃったらどうしよう。そう思っていたけれど、イルカのショーがはじまると、高々とジャンプしたり、トレーナーとイルカのやり取りに笑ったり。

会場が歓声に包まれるたびに副社長とイルカの話をして、また自然と話せるようになっていった。

「悪い、昼過ぎてしまったな」

「いいえ、大丈夫です。それに楽しかったですから」

「……あぁ、俺も」

水族館を出て駐車場へ向かう中、そんなやり取りをしながら笑い合う。

時刻は十二時半。たくさん歩いて笑って楽しんだからお腹も減ってきた。

「昼食、俺が決めてもいいか?」

「はい、お任せします」
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