うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
でも私たち、交際しているんだもの。恋人だったら手くらい繋ぐよね。それなのにお互い付き合いたての学生カップルみたいに、ドキドキしちゃっているなんて――。

少しずつ気持ちが落ち着いていき、休憩できる場所まで手を繋いでいった。



「ほとんど乗ったし、そろそろ出ようか」

「はい」

休憩を取った後、乗っていないアトラクションに乗り終わる頃には、すっかり日が落ちてきた。

園内もカップルや若い友達グループが多くなってきた。

出口に向かいながら、ふと見てしまうのは彼の大きな手。休憩を取ってからは手を繋いでいない。

あの時ほど混んでいないし、繋ぐ理由なんてないけれど……ちょっぴり寂しいと感じる私はおかしい。ただ隣を歩くだけでドキドキしている。

気持ちを落ち着かせるように周囲を見回すと、ある人物が視界に飛び込んできた。

「――え」

思わず足が止まり、目を凝らして見ると……やはり見間違いじゃない。少し離れた場所で友達数人と、キャッキャッ楽しそうにはしゃいでいたのは堀内さんだった。
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