うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
迷いが生じるも、社長が取引先の社長と腹を割って話したいというのなら、同席しない方がいいよね。
「すみません、ありがとうございます」
けれどこうして店まで予約してもらい、申し訳なくなる。
頭を下げると社長はまた笑い出した。
「なーに、これくらいお安い御用だ。これで孫を抱ける日が一歩近づくことになるだろうしな」
ニヤニヤしながら飛躍し過ぎな話をする社長に、きっぱりと伝えた。「社長、暴走し過ぎです」と。
けれど社長は「そんな日がくるのも、そう遠くはないだろ?」なんて言いながら、男の子が生まれたら一緒に野球をして、女の子が生まれたら可愛い服をたくさん買ってやるんだと夢を語り出してしまい……。
社長が出掛けるまで聞かされていた私は、ただ苦笑いするばかりだった。
会食に向かう社長を見送った後、事務作業を終えて定時で上がると、副社長からメッセージが届いた。
【地下駐車場で待っている】と。久し振りに副社長と会うのかと思うと緊張するけれど、それ以上に早く会いたい気持ちが強い。
「すみません、ありがとうございます」
けれどこうして店まで予約してもらい、申し訳なくなる。
頭を下げると社長はまた笑い出した。
「なーに、これくらいお安い御用だ。これで孫を抱ける日が一歩近づくことになるだろうしな」
ニヤニヤしながら飛躍し過ぎな話をする社長に、きっぱりと伝えた。「社長、暴走し過ぎです」と。
けれど社長は「そんな日がくるのも、そう遠くはないだろ?」なんて言いながら、男の子が生まれたら一緒に野球をして、女の子が生まれたら可愛い服をたくさん買ってやるんだと夢を語り出してしまい……。
社長が出掛けるまで聞かされていた私は、ただ苦笑いするばかりだった。
会食に向かう社長を見送った後、事務作業を終えて定時で上がると、副社長からメッセージが届いた。
【地下駐車場で待っている】と。久し振りに副社長と会うのかと思うと緊張するけれど、それ以上に早く会いたい気持ちが強い。