うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「ここ……だよね?」

住所通りの場所に着いたものの……社長に書いてもらったメモ紙と、目の前にそびえ立つ高層マンションを交互に見てしまう。

地上……三十階はゆうに超えているよね? さすが副社長。住むところも私とは世界が違い過ぎる。

しばし呆然と立ち尽くしていると、通行人から不審な目で見られてしまい、慌てて顔を伏せそそくさとマンションの玄関口へと向かっていく。

けれどそこにはさらに驚きの光景が広がっていた。

全面大理石の床のエントランスには、高級感漂うソファ席があり、ゆっくり寛げる空間となっている。

さらにそこにはカウンターがあり、テレビでしか見たことがないコンシェルジュがいて住民の対応に当たっていた。

カルチャーショックを受けていると、私に気づいたコンシェルジュに声を掛けられた。

「いかがなさいましたでしょうか?」

「あっ……すみません、えっと……」

カウンターに歩みより、副社長の名前と社長に教えてもらった部屋番号を伝えると、コンシェルジュは副社長に確認を取り始めた。
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