うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
少しして奥のエレベーターからお上がりくださいと伝えられ、言われるがまま乗り込み、副社長の住む部屋がある二十八階のボタンを押すと、静かにエレベーターは上がっていく。

案内されたんだもの、副社長……会ってくれるんだよね?

「お帰りください」と言われたらどうしようと思っていたから、通してもらえてホッとした。

二十八階に着き、副社長の部屋の前に着いたものの、なかなかインターホンを押せない。

彼と会うのは久しぶり。それに【家に来ないでほしい】と言われたのに来てしまった。

会うのが怖いし、どんな顔をして会えばいいのかわからない。……会ってなにを話せばいい?

わからないことだらけで、このまま帰りたい衝動に駆られる。――でも、思い出すのはここ最近、会社で見かけていた副社長のことばかり。
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