うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
声が、声が……。オフィス中に響くボリュームのおかげで仕事をしていた同僚たちの身体は、ピクリと反応した。
けれどそれに気づかない堀内さんは「では行ってきます!」と言うと、意気揚々と奥にある給湯室へと消えていった。
だ、大丈夫だろうか。堀内さんが淹れた珈琲をみんな飲んでくれるだろうか。
チラッと周囲を見回すと目が合う。するとみんな呆れ顔を見せた。
「大丈夫ですよ、井上さん。そこまで私たち、子供じゃないですから」
「そうですよ。むしろ飲んでやりますよ」
大人な同僚たちに「ありがとうございます」とお礼を言い、花嫁候補の封筒を持ち、席を立ってオフィスを後にした。
秘書課は最上階の十階にある。社長室とは目と鼻の先。
社長室の前で一度立ち止まり、手にしていた封筒を見つめてしまう。
この中に社長が気に入る相手がいればいいけれど……。これで気に入る人がいないと言われてしまったら、また一から探さなくてはいけない。
そうなることを想像すると気が重くなる。ひとりでもお目にかかる相手がいることを願って社長室のドアをノックした。
けれどそれに気づかない堀内さんは「では行ってきます!」と言うと、意気揚々と奥にある給湯室へと消えていった。
だ、大丈夫だろうか。堀内さんが淹れた珈琲をみんな飲んでくれるだろうか。
チラッと周囲を見回すと目が合う。するとみんな呆れ顔を見せた。
「大丈夫ですよ、井上さん。そこまで私たち、子供じゃないですから」
「そうですよ。むしろ飲んでやりますよ」
大人な同僚たちに「ありがとうございます」とお礼を言い、花嫁候補の封筒を持ち、席を立ってオフィスを後にした。
秘書課は最上階の十階にある。社長室とは目と鼻の先。
社長室の前で一度立ち止まり、手にしていた封筒を見つめてしまう。
この中に社長が気に入る相手がいればいいけれど……。これで気に入る人がいないと言われてしまったら、また一から探さなくてはいけない。
そうなることを想像すると気が重くなる。ひとりでもお目にかかる相手がいることを願って社長室のドアをノックした。