うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
すると隼人はあからさまにガックリ肩を落とした。

「マジか、残念。今日こそお目にかかれるとおもったんだけどな」

そんな隼人に苦笑いしながら、キッチンへ向かい麦茶をコップに注いで喉に流し込んだ。

「でも交際は順調みたいでよかったよ」

リビングから顔を覗かせて掛けられた言葉に、複雑な気持ちになる。

だって私と副社長の関係は、決して順調ではないから。

「うん、まぁ……」

言葉を濁しながらリビングに戻ると、隼人は探るような目で私を見る。

「なに? もしかして彼氏と喧嘩でもしたの?」

「べ、別にそういうわけでは……」

ソファに座っている隼人の隣に腰掛け、口ではそんな強がりを言っていても、動揺しているのはバレバレで、彼は小さく肩を落とした。

「俺でよかったら話聞くけど?」

小首を傾げ私の様子を窺う隼人は、恋愛経験豊富。何度か家に彼女を連れてきたこともある。
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