うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
すると副社長は瞬きすることなく、震える声で確認してきた。

「日葵……本当なのか? 俺のことを好きっていうのは」

半信半疑の彼に信じてほしくて、大きく頷いた。

「好きです。……副社長は完璧でソツがない人だと思っていましたが、本当のあなたは違った。完璧ではないけれど、真っ直ぐで少し子供っぽいところがあって……。けれど仕事に真摯に取り組む姿勢は尊敬しますし、私の家族に対する想いも理解してくれて。……なによりいつもストレートな気持ちをぶつけてくれる副社長に、私はときめかされてばかりでした」

驚き固まる彼の手を、私は自ら握った。

「社内で気づけば副社長のことを探してしまい、一緒にいると緊張するけど嬉しくて、幸せな気持ちになれるんです。その反面、少し触れただけでドキドキしちゃって……これはもう、完全に恋愛感情でいう『好き』ではないでしょうか?」

副社長、以前私に聞いてきたよね?
< 206 / 330 >

この作品をシェア

pagetop