うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
副社長の名前を呼ぶだけでいっぱいいっぱいの私の心臓は持つ?

なんて言えばいいのか、グルグル考えてしまう。そんな私に彼は胸の内を明かした。

「本当はずっとキミを帰したくないと思っていた。……送り届けて帰宅するたびに寂しかったんだ」

素直な気持ちを伝えられ、いよいよ困り果てる。

私だってできるならずっと彼と一緒にいたい。でも――。

「あの……着替えもなにも準備していないですし……」

どうにか声を絞り出す。

なにより心の準備ができていない。けれど彼はすぐに解決策を口にした。

「明日、コンシェルジュに着替えを頼むから心配しなくていい」

それはそうかもしれないけれど……。だめだ、ちゃんと伝えよう。

恥ずかしい気持ちを抑えて、本音を伝えた。

「私……初めてで、心の準備ができていません」

副社長のことが好き。だけど、今よりもっと深い関係になることが怖い。私には未知の世界すぎて、自分がどうなっちゃうのかわからないし、どうしたらいいのかもわからないから。

すると彼は私の手を取り、自分の胸元に押し当てた。

「それは俺も同じ」

「……えっ?」
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