うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
彼の鼓動を感じて同じだって実感できた今、緊張するけど、あなたに私の全部をもらってほしいと願ってしまうから。

それでも口に出して伝えるのは恥ずかしくて、小さく首を横に振って肯定した。

「日葵……」

すると彼は愛しそうに私の名前を呼ぶ。大きな手が頬に触れると、自然と絡み合う視線。

「廉二郎さん……」

私もまた彼の名前を呼ぶと、微かに震えた唇が触れた。

初めてのキスに胸がいっぱいになる。ふわふわして、頭の芯から融けちゃいそう。

初めてのキスを交わした後、彼は艶っぽい瞳を向け甘いキスを何度も落とした。

「……日葵」

キスの合間に名前を呼ばれるたびに苦しくなる。

落とされるキスに応えるだけで精いっぱいな私は、彼の胸元のシャツをギュッと掴んだ。

さらにキスは深くなり、思考回路は停止してしまう。甘い刺激にクラクラするほど。

どれくらいの時間、キスを交わしていただろうか。彼の唇が離れる頃には、私の息はすっかり上がっていた。
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