うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「私はただ、井上くんと廉二郎が早くいい雰囲気になればいいと思って、なにかと顔を合わせる機会を作ろうとしたまでで……」

「いい雰囲気もなにも、私と副社長は決してそういった関係にはなりませんと、この前もお伝えしましたよね? お忘れですか?」

間髪入れず言うと社長はタジタジ。

二週間前、とんでもない提案をされた際、しっかりと伝えた。私と副社長が……などとあり得ない。

副社長はいづれ、社長の後を継いでこの会社を背負う方。そんな副社長には見合う方と一緒になってもらわないと。

それがきっと会社のためでもあると思うから。

なにより副社長が一社員でしかない私になど、見向きもしないはず。それなのに社長はずっと勝手に暴走していて正直、いい迷惑だ。

副社長を想う親心は理解できるし、私も両親に心配かけてばかりだから社長の気持ちを尊重し、これまで色々と協力してきた。

けれど今回は今までとは違う。副社長の結婚は普通の結婚とは違うんだ。それをわかってほしくて、無礼と理解しつつも強く言ったものの……。

社長は負けじと強い口調で言った。
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