うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
ここ最近、なにかにつけて社長に頼まれるせいで副社長とは頻繁に会っていた。その度に今回のような、副社長のお言葉をお借りして“くだらない”伝言も預かってきたので、彼は見なくても封筒の中がわかっているのかも。
でも副社長が知っていようが知っていまいが、私には関係ない。社長に頼まれていた書類を副社長に届けること。
しっかり届けた今、長居は無用だ。
「私はただ、社長から副社長に渡すようにと頼まれただけですので、封筒の中身は分かりかねます。申し訳ありません。……では失礼いたします」
丁寧に一礼し、踵を返すと「待て」と呼び止められた。
まさか呼び止められるとは思わずびっくりしたものの、すぐに振り返り「なんでしょうか?」と尋ねると、副社長は立ち上がり私の横を通り過ぎてドアの方へ向かう。
「お茶でもどうだ? どうせ社長からゆっくりしてくるといいなどと、言われてきたんだろ?」
まさに同じことを言われてきた手前、驚き目を見開いてしまう。そんな私をドアノブに手をかけて見た副社長は、珍しく口元を緩めた。
初めて見る柔らかい表情に目が釘付けになる。
でも副社長が知っていようが知っていまいが、私には関係ない。社長に頼まれていた書類を副社長に届けること。
しっかり届けた今、長居は無用だ。
「私はただ、社長から副社長に渡すようにと頼まれただけですので、封筒の中身は分かりかねます。申し訳ありません。……では失礼いたします」
丁寧に一礼し、踵を返すと「待て」と呼び止められた。
まさか呼び止められるとは思わずびっくりしたものの、すぐに振り返り「なんでしょうか?」と尋ねると、副社長は立ち上がり私の横を通り過ぎてドアの方へ向かう。
「お茶でもどうだ? どうせ社長からゆっくりしてくるといいなどと、言われてきたんだろ?」
まさに同じことを言われてきた手前、驚き目を見開いてしまう。そんな私をドアノブに手をかけて見た副社長は、珍しく口元を緩めた。
初めて見る柔らかい表情に目が釘付けになる。