うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
廉二郎さんとのことは伏せ、会社を辞めること、家を出てひとりで暮らしをしたいことを両親に伝えると、ふたりはなにも聞くことなく『もう大人なんだから、好きに生きなさい』と言ってくれた。
両親のことだ、きっと廉二郎さんとの間になにかあったと、察してくれたと思う。
二十八年間暮らした家には、たくさんの荷物と思い出で溢れ返っていた。少しずつ片づけを進めながら、見つけては思い出し手が止まってばかり。
ひとりで暮らすことに不安はあるけれど、なにもかも忘れて一からスタートしたい。私も前に進んでいきたいから。
でもその前に、もうひとつだけ大切な思い出を作りたい。
退職する一週間前、金曜日の夜。定時で仕事を終え、スーパーで大量の食材を買い込み、合鍵を手に向かった先は彼の住むマンション。
ここに来るのは久しぶりなのに、コンシェルジュは私のことを覚えてくれていて通してくれた。
「お邪魔します」
両親のことだ、きっと廉二郎さんとの間になにかあったと、察してくれたと思う。
二十八年間暮らした家には、たくさんの荷物と思い出で溢れ返っていた。少しずつ片づけを進めながら、見つけては思い出し手が止まってばかり。
ひとりで暮らすことに不安はあるけれど、なにもかも忘れて一からスタートしたい。私も前に進んでいきたいから。
でもその前に、もうひとつだけ大切な思い出を作りたい。
退職する一週間前、金曜日の夜。定時で仕事を終え、スーパーで大量の食材を買い込み、合鍵を手に向かった先は彼の住むマンション。
ここに来るのは久しぶりなのに、コンシェルジュは私のことを覚えてくれていて通してくれた。
「お邪魔します」