うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
けれど社長じゃないけれど、今の自分を副社長に見てもらいたいって気持ちもあって、なんかもう……なにこれ。「わー!」と叫びたい衝動に駆られる。

私、社長の言うように副社長をドキドキさせたいの? ドキドキさせてどうするつもり?

まだデートにも誘われていないのに勝手に舞い上がりすぎている。だめだ、一度落ちつこう。

大きく深呼吸をして着替えを済ませ、やっぱり申し訳なく思いながら店員が私てくれたショップ袋を受け取った。



副社長からデートに誘われたのは、それから二日後の夜のことだった。

「あ……」

入浴を済ませ、洗面所でタオルを使い髪の毛を乾かしていると届いたメッセージ。いつもだったら【おやすみ】だけなのに、今日は違った。

【今週の日曜日、予定がなければふたりでどこかへ出かけないか?】

絵文字ひとつない文字だけのメッセージ文。けれど初めて届いた挨拶以外の長いメッセージ文に頬が緩む。

社長から副社長が仕事を切り詰めて、デート雑誌を読んでいると聞いていたからこそ余計に。

もちろん日曜日に予定などない。

「特に予定がありませんので、大丈夫です……と」
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